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有田焼ができるまで
有田焼ができるまで
有田焼は伝統的に、分業で作られています。
成形
- 陶土で形を作る工程です。大きく分けて、ろくろ成形と鋳込み成形の2種類があります。
素焼き
- 成形し乾燥させた素地をおよそ900度の低い温度で焼きます。これによって、本焼成の際に収縮率が大きくなって割れるのを防いだり、絵付けがしやすくなります。
下絵付け(線書き)
- 「呉須」という、焼くと藍色に発色する絵の具で絵付けをします。文様の線を描くことを「線描き」、線の中を塗ることを「濃み」と言います。
下絵付け(濃み)
施釉
- 「釉薬」をかけます。「釉薬」は白っぽい液体なので、呉須で描いた下絵はいったん見えなくなりますが、焼くと透明のガラス質になるので、肌につやが出て文様が浮かび上がります。また、水を通さなくなり、汚れにくくなります。
本焼成
- 薪やガスなどの燃料を使い1300度ほどの高温で焼き上げます。呉須のみで加飾された「染付け」と呼ばれる製品は、この本焼成の工程で完成となります。
上絵付け
- 本焼成が終わった製品に赤・緑・黄・金など、藍色以外の絵の具を釉薬のガラス質の上に施す作業です。白磁に上絵付したものを「赤絵」、染付け(下絵付け)したものに上絵付したものを「染錦」と言います。
上絵焼成
- 赤絵付で施した絵具の定着させるために、上絵窯(赤絵窯)という上絵を焼き付ける専用の窯で700〜800度の低温度で焼きます。
完成
- 完成した作品は、成形直後の素地よりも15%ほど縮みます。